新人理学療法士が知っておくべき今後の課題②

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変化を引き起こすのは遺伝子の働き。与えた刺激が細胞間を伝達して、それが外界の「常」だと遺伝子が認識すれば、今までと違う外界に対して内部の恒常性を保とうと遺伝子が発現して構造を変化させる。

astronautsの研究から

astronautsの研究は有名です。

無重力下で過ごした人間は筋力を失っていきますが、重力下に戻ると徐々に筋力を取り戻します。
不必要な筋力を維持するほどの余裕は生物にはありません。無駄なエネルギーを消費するので。

無重力下では重量が0になるので筋力はごくわずかで足りてしまう。
構造が変化して余計な筋力はなくなります。

重力下に戻ると、筋力が必要になるから必要なものは戻る。

遺伝子のなせる技ですね。

遺伝子の発現とPhysica Therapyの真の効果

物理的エネルギーでもって治療を行うのがPhysical Medicine。
その治療は、Physical Therapy。

物理的刺激で遺伝子の発現を自由自在にコントロールできたら、すごいことが起こります。

例えば関節の治療と遺伝子の発現

人間の関節は、面と面が向き合っています。完全な球と完全な球の内側とが組み合わされている(ボールペンの先みたいな)関節であれば、全方向に問題なく動きます。
でも、どこかしらいびつになっているものだから、運動できる方向は限られてきます。

なんかの拍子にその方向から脱線してしまうと、生体にとっては異常事態だから、痛みで警告したり、筋スパズムを起こして動かされないようにしたりと反応し始めます。
ここまでは機能の問題。生理学的な防御反応です。

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それでも無理して動かしていくと、眠っていた遺伝子が目を覚まして、構造の変化が起こる。contructureを起こしたり、骨棘を出したり。果ては関節が線維性に連結されてAnkylosisとなったり。

とある技術を使って「脱線」を直すと、痛みが消え、筋スパズムが消え、骨棘が消え、関節軟骨が厚みを増してくる。動かされなくする必要がなくなるから。
その技術はPhysical Therapyの一部です。

そのうち常識になりますよ。

他にも、神経突起の再生に「さする」ような刺激が有効だという研究結果が発表されたりしました。
まだまだ先のことだろうけど、どう臨床応用されるのか楽しみです。

筋力を増加させるにはtypeⅡ muscle fiberへの的刺激が必要であり、従来の抵抗運動では負荷量とスピードが足りないということもわかってきています。

Physical Therapyの真の効果

狙った遺伝子を発現させるための的刺激を解明し、それを臨床応用していくのがこれからのPhysical Therapyになるんじゃないかな。

そして構造上の変化が起こればそれがPhysical Therapyの真の効果となります。
それはある意味、再生医療であり、遺伝子治療でもあるかもしれません。

理学療法が民間療法と並べて論じられる時代は終わります。

物理医学とは、「広い意味では「医学的生体物理学の応用」である。」とされています。
次のステージは、「物理エネルギーの生物学的治療への応用」となるんじゃないかなと思っております。

今年国家試験に合格した新人さんたち!
迷うことなかれ。
未来は明るくも暗くもない。大きな課題があるだけです。
方向はすでに示されています。

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