タイムカプセル「20年後の医療へのメッセージ」
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この業界の未来は暗い?
自分たちはよかったけど、若い人たちはかわいそう?
20年後、おそらく、再生医療と遺伝子治療が実用化されて医療は一変していることだろうな。
治る疾病や障害が増えるでしょう。
素晴らしい!!
そんな中、理学療法士と作業療法士は何をすればいいのか…
理学療法士20年後
抵抗運動でなぜ筋力が増大する?
有名なastronautsの研究。
http://www.sasappa.co.jp/online/abstract/jsasem/1/045/html/1110450301.html
無重力下で生活すると筋量が減少する。体重という負荷がかからないから当然。
不要なものを維持していたら生物としてはエネルギーの無駄遣いになる。
いらないからなくなるってだけの話。地球に戻って体重を支える筋力が必要になれば徐々に回復する。
なぜそうなるのかって、生物がそういう仕組みになっているからとしか言いようがない。
外界からの刺激を感じ取って遺伝子が発現する。
筋力強化運動ってのもそれの応用です。
知ってましたか? 我々の技術は遺伝子に働きかけることができるんですよ!
「もっと強い筋が必要だよ」と遺伝子に錯覚させるようなうまい刺激が送られれば筋は肥大する。
遺伝子が嘘を見破れば「ふん、だまそうったってそうはいかん!」と遺伝子は発現しない。
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「筋力強化運動をするとtype1線維は増加するがtype2線維は増加しない。
でもその後、type2線維が増加する。」
(なんてことを習ったが、出典が思い出せない。知ってる人いたら教えてください。)
これは、遺伝子をだませなかったってことでしょう。
筋力強化運動がうまくいかないって人は、刺激の質と量を間違えてるんです。
関節軟骨が再生する?
ある方向に関節面を滑らすと突然ROMが改善することが良くあります。
これも関節の構造が瞬間的に変わったなんてのはあり得ないわけで、機能化していなかった部分が機能化したととらえるべきです。
軽くなった運動を繰り返していると、拘縮が治り、骨棘が吸収され、関節軟骨の厚みが増してきたり。
動かされることが生物にとって不具合を生じるのであれば、動かされないように痛みで警告が現れる。
それでも動かされ続ければ、動かされないように筋スパズムを起こしたり、骨棘を出したり、拘縮を起こしたり。
動かされることに不都合なくなれば、不必要なものがなくなっていくのも当然。
これも遺伝子のなせる業。
運動麻痺が回復する?
運動麻痺からの回復を見ると、ある瞬間から急激に機能が回復するようなことがあります。
突然軸索が伸びてシナプスを作り始めたのではなく、構造上回復していたが機能化していなかった部分が働き始めたってことです。
そして理学療法士は
外界から生体に与える刺激を自由自在に扱える理学療法士は、20年後、再生医療や遺伝子治療に匹敵する効果を上げ始めます。
「医学的生体力学の応用」から始まった物理医学は、生物学的見地から、遺伝子発現によって構造を再生させ、再生した臓器を機能化するために物理的エネルギーを自由自在に扱うようになります。
作業療法士はどうかな?