安納芋にみる生化学・量子力学・流体力学・熱力学③
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境界膜の働きと焼き芋(流体力学)
お風呂に入ったとき、じっとしてると熱くないけど、動くと熱くなる現象ありますよね。
固体と流体(気体や液体)が接触していると、固体とのきわだけ流体の動きのない膜状のエリアができます。
これが境膜(境界膜)。
空気が動いて次々と高エネルギーの分子が芋にぶつかってくるのを避けられるので、急激な温度上昇を避けられます。
正体は光エネルギー?
もう一つは輻射熱。
思いっきりハンマーを回して飛び出す限界になった時に、
「手が離れない…」
まぁ、そんな状況ないでしょうけど(笑)
回転を何らかの方法で止めなければなりません
原子核が重いと電子を引き寄せる力も強いので、なかなか燃焼(プラズマ状態)になりません。
限界まできた電子君は「こんなのいやよーーーー!」と光エネルギーを放出してエネルギーレベルを落とします。
放出された光エネルギーは他の物質の電子にエネルギーを与え、別の電子君が元気になり、一部が熱として放出されます。
プラズマみたいに直接電子パンチが飛んでくるわけではないので、熱の伝わり方は穏やかです。
流体の熱力学
さーらーに、
密閉されているので、鍋の中は高温・高湿度に保たれます。
同じ体積であればその中にある気体の分子の数はほぼ同じ。
知ってました?
よく考えると不思議なんですよ。
同じ財布でも、1円玉詰めるのと500円玉詰めるのじゃ、入る枚数は違うでしょ?
水素(H2)と酸素(O2)じゃ分子の大きさが違うんです。
水素の方が小さいからたくさん詰められるはずだけど、そうはならない。
なぜかというと、分子の持つエネルギーのせいなんです。
気体分子は絶えず運動しています。その元は電子が蓄えたエネルギー。
電子の軌道が広がってエネルギーレベルが上がってくると分子はじっとしていられなくなります。
ちなみに、じっとして分子同士が手をつないでいられるのが固体。
これにエネルギーを与えていくと、手を繋いだままもぞもぞと動き出します。エネルギーは増えているけど手はつないだままなので、形としては固体。
エネルギーはどこに行っちゃうの?
もぞもぞエネルギー
それは、潜熱という形で隠されているんです。
で、限界を超えるとつないでた手が離れて自由に動き出す。
これが融解。物質は液体になります。
一つの部屋で遊ぶ子どもみたいな状態。
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さらにエネルギーを与えていくと、子どもたちは走り回りだし、あっちでぶつかり、こっちでぶつかり。
壁にぶつかっては熱を発生し、壁も若干外に向かって膨らんだり。
それも限界を迎えて壁が壊れると、晴れて子どもたちは脱走でき、自由な世界でのびのびととなる。
それが気体です。
大きな子どもとちいさな子ども
水素という子どもたちはもともとすばしっこい。酸素という子どもたちはそうでもない。
小さな子どもほど活発で、大きな子どもはそうでもないという特徴があります。
ちなみに水素の分離量は2、酸素は32。16倍です。
なので、外で暴れている子どもたちを一か所に集めようとすると、
小さな子どもは暴れん坊で小さく集められず、大きな子どもは体格のせいで小さく集められず、
結果的に一つのスペースに同じ数になるというわけです。
そして、これを無理やり小さい場所に閉じ込めると、エネルギーを保持しておけず、熱として放出する。
圧力をかけると気体が高温になる所以ですね。
ダッチオーブンの中は高温の空気と水(水蒸気)の混合状態になるということ。
だからダッチオーブンがいいんです!
なので、直火にあてず、底網を敷いて鉄からの伝導熱を防ぎ、輻射熱で加熱しつつ、圧力を加えて高温の空気と水蒸気から境膜を介して熱を伝わらせ、同時に乾燥も防ぐ。そして最後に余計な水分を飛ばし、甘味を残すというこの方法が最高なわけです。
以上、安納芋に見る、生化学、量子力学、流体力学、熱力学でした。
すべて、エネルギーでつながっています。
そのエネルギーの元は太陽光線。
じゃ、太陽はどこからエネルギーを得たの?
というとビッグバンなんでしょうね。
なので、安納芋の甘さはビッグバンのエネルギーなのだ。
生命は、流れ去るエネルギーの澱み。そう考えると面白いですね。
そんなにおいしいなら食べてみたい!
という方は、ぜひ、(ユニフレーム)UNIFLAME ダッチオーブンスーパーディープ 10インチを使ってくださいまし。