滑稽な権威たちへ
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「返事はYESでした。」
それは本心か?
白衣を着ている以上、お前は権威だ。
少なくとも、世話になっているという負い目はあるだろう。
介護施設ならなおさらだ。
しかも、自分の家族のために一所懸命になっているのを見ていて、
Noといえる人がどれだけいるだろうか?
「選択を提示しただけです。強制はしていません。」
選択を強制したのだろう?
同じ人生などない。
本人たちの選択は確かめたのか? その背景にある生きざまを知っているのか?
お前のつまらない人生の中で思いついたいくつかの道を選ばせようとしただけだろう。
白衣という権威をまとって、選択を強制させていることに気づいているか?
「家に帰れるようにしたいです。」
家に帰れば幸せなのか?
何をもって幸せとするのか、お前は知っているのか?
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自由にならない日々を2人で過ごす。
熟睡することもできず、汚物にまみれて、へとへとになり、心身を消耗させていく。
理想論では語れない。
セラピストの理想を押し付けるな。
現実は泥臭い。
白衣は権威だ。
行き先を見失い迷い込んだ場所。
そこに現れた「権威」。
行き先を示してくれる「権威」ある存在は、迷い人にとっては神のようなものだ。
でもいずれ気づく。
迷路の出口は平たんな道ではない。
「権威」にすがっても、歩くのは自分自身の足だ。
出口の傍では「権威」はただの偶像でしかない。
自分の足で歩けるのか?
それだけが現実になる。
それでも迷路の外を指し示す。
歩き方を教えている。
偶像に成り下がっても「権威」ぶる滑稽な白衣がそこにいる。
命は力強い。
泥まみれになりながらも生き続ける。
それを知っている白衣はただの「権威」ではない。
地図を持った迷い人であり、自分の足で歩くことを知っている。
それに気づくのに10年はかかるだろうな。