Occupational Therapy in Physical Medicine
スポンサーリンク
ちょっと前に、とある人から
「機能障害にOTは介入すべきなのか、疑問を感じてしまった」
とメッセージをいただきました。
そうですよね~。
僕も新人のころ同じようなこと思ってました。この人と同じ状況かどうかはわかりませんが。
訓練室の向こう側でPTと患者さんが
「やったー! 歩けたねー よかったよかった~」
なんてやっているのを横目に何かちまちまと作ってみたり。
「ホントにこれでいいのか?」
って自分でもわからなくなってたっけ。
日本ではPT/OTのことは「りはびり」って言われて民間療法の一つみたいな扱いを受けているけど、本場ではPhysical Medicineの治療専門職でした。
Physical Medicineの創始者達がOTについて語っています。Physical Medicineにあっては、OTはなくてはならないものだと。
いくつか切り貼り。ペタ^^(画像参照)
運動障害の患者を治療することの多かったPhysical MedicineはRehabilitationと結びついて、Physical Medicine and Rehabilitation(PM&R)と呼ばれるようになりました。
PTはPhysical Medicineの治療専門職として発展してきましたが、OTにはまた違う歴史があります。
OTにOTという名前を与え、初めて組織化していったのは、G.E.Bartonという人。
なんとこの人は、医学端の人ではなく、元患者でした。
この人の活動に共鳴した医師やナースやMSWなんかが集まって、医療の中にOTが根付いていったわけです。
スポンサーリンク
そしてPhysical Medicine and Rehabilitationとも結びついたと。
でもOTはそれだけじゃない。歴史をさかのぼるともっと大きな広がりがあります。
Psychiatric Medicine(精神科医療)ともつながっているし、Social WorkingやEducationともつながっている。
「Occupational Therapy in 〇〇」という言い方が正しいんじゃないかと最近思います。
Occupational Therapy in Psychiatric Medicine、Occupational Therapy in Social Working…てな感じで。
in 〇〇が何であっても共通する原理は、「作業は健康をもたらす」ということと、Bartonが言った「モノを作るのではない、人を作るのだ」ということだと、ぼくは思っています。
でもね、日本で求められているのは、Occupational Therapy in PM & RとOccupational Therapy in Psychiatric Medicine and Rehabilitationなんですよ。
法律を読むとそうなってる。
in PM&Rでは医学的生体物理学の作業への応用が命題です。
それができるかどうかが、「機能障害にOTは介入すべきなのか、疑問を感じてしまった」の答えでしょうね。